← Web制作 へ戻る
第1回

UXデザインの基礎・リサーチ

UXとUIの違い ユーザー中心設計 ユーザーインタビュー アフィニティダイアグラム

UXとUIの違い

項目UI(User Interface)UX(User Experience)
対象見た目・操作要素サービス全体の体験
焦点ボタン・フォーム・色・フォント感情・満足度・使いやすさ
範囲画面内の要素タッチポイント全体(認知〜購買〜after)
Point

UIが綺麗でもUXが悪い例

デザインが美しいが目的の情報に辿り着けないサイトは、UIが良くてもUXが悪い典型例。UIとUXは異なる概念で、両方を意識して設計することが重要。

ユーザー中心設計(UCD)

  1. 調査 — ユーザーインタビュー・アンケート・観察でニーズを把握
  2. 分析 — アフィニティダイアグラムで課題を整理・カテゴリ化
  3. 設計 — ペルソナ・カスタマージャーニーマップ・ワイヤーフレームを作成
  4. 検証 — プロトタイプでユーザーテストを実施し、改善する

ユーザーインタビューの進め方

  • インタビューは5人程度で主要な課題の80%が発見できる(ニールセン理論)
  • オープンエンドな質問(「どのように〜しますか?」)で深掘りする
  • 誘導質問(「〜は便利だと思いますか?」)を避ける
  • 「なぜ?」を5回繰り返して根本的な課題を見つける
第1回まとめ
  • UIは見た目・操作要素、UXはサービス全体の体験。両方を意識して設計する
  • ユーザー中心設計は「調査→分析→設計→検証」のサイクルを繰り返す
  • ユーザーインタビューは5名で主要な問題の80%を発見できる
第2回

情報アーキテクチャ・IA設計

IA(情報設計)とは カードソーティング サイトマップ ナビゲーション設計

カードソーティングとナビゲーション設計

カードソーティングはユーザーにコンテンツ名が書かれたカードを渡し、自由にグループ分けしてもらう調査手法です。ユーザーのメンタルモデルに合ったナビゲーション構造を設計するために使います。

パターン説明適したサイト
グローバルナビ全ページ共通のメインメニューコーポレート・EC
ハンバーガーメニューアイコンタップで展開するモバイル向けナビモバイルサイト
パンくずリスト現在地を階層で表示。SEOにも有効深い階層のサイト
タブナビコンテンツを切り替えるタブ型ナビダッシュボード・アプリ
第3回

UIパターン・デザインシステム

UIパターンライブラリ デザイントークン コンポーネント設計 アクセシビリティ

UIパターンライブラリ

カード

コンテンツをグループ化して視覚的に区切る

モーダル

画面上に重なって表示されるダイアログ。確認・入力フォームに使用

トースト通知

画面端に一時的に表示されるフィードバックメッセージ

プログレスバー

処理の進行状況や入力ステップを視覚化

アクセシビリティ(a11y)

  • コントラスト比 — 本文テキストと背景のコントラスト比は4.5:1以上(WCAG AA基準)
  • キーボード操作 — マウスなしでも全機能をTabキーで操作できること
  • alt属性 — すべての意味のある画像にalt属性で説明テキストを付与
Point

デザイントークンで設計値を一元管理

デザイントークンとはカラー・フォント・余白・角丸などの設計値を変数として定義したもの。WebではCSS変数(--color-primary)で管理し、一箇所変更するだけで全体に反映される。

第4回

ユーザビリティテスト・改善

テスト設計 観察・分析 ヒューリスティック評価 改善提案

ユーザビリティテストの進め方

  1. テスト目的を明確にする(「カートに商品を追加できるか」など)
  2. テスト対象者を募集(ターゲットユーザーに近い人5名程度)
  3. タスクシナリオを作成(「このサイトでXXXを購入してください」)
  4. テスト実施・録画(Zoomの録画・画面録画・発話思考法)
  5. 結果を集計・分析・改善提案をまとめる

ヒューリスティック評価(ニールセンの原則)

原則内容
システム状態の可視性今何が起きているかをユーザーに常にフィードバックする
エラーの防止エラーが起きにくい設計をする(入力制約・確認ダイアログ)
柔軟性と効率初心者向けと上級者向けの操作を両方提供する
美的で最小限のデザイン不要な情報・要素は排除する
Point

5名で80%の問題が発見できる

ヤコブ・ニールセンの研究によれば、ユーザビリティテストは5名で主要な問題の80%を発見できる。完璧な準備を待つより、まず5名でテストを実施して素早く改善サイクルを回すことが重要。

全4回まとめ
  • UIは見た目の要素、UXはサービス全体の体験。両方のレベルで設計する
  • カードソーティングでユーザーのメンタルモデルに合ったナビゲーションを設計する
  • デザイントークンでカラー・フォント・余白を一元管理し一貫性を保つ
  • アクセシビリティはコントラスト比・キーボード操作・alt属性の3点から始める
  • ユーザビリティテストは5名で実施してPDCAを繰り返す